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愛は起業家の最高の成功原理である
空海は、愛（慈愛）を基盤とした行いが最大の成果をもたらすと説いた。事業判断においては時に利益が優先され、心が乱れる局面がある。しかし不安や迷いが胸を占める時ほど、拠りどころとすべきは愛である。
ここで言う愛とは、単なる情動ではない。人を幸福へ導こうとする意志である。この愛に基づいた行為は信頼を生み、信頼は成果へと転化する。愛を起点にした事業は人を惹きつけ、協力を呼び込み、自然な拡大を生む。この因果は道徳ではなく、人間関係に通底する普遍の法則である。
愛は企業を強くする
可能性を信じるリーダーの下で人は力を発揮し、愛によって動く組織は長期的に発展する。愛は縁と運を招く磁場となり、必要な出会いや機会を引き寄せる。能力だけでは突破できない局面でも、愛ある人の周囲には不思議と良縁が集まる。それは偶然ではなく、必然である。
また愛は執着を溶かし、判断を澄ませる。愛を中心に据えた心は、相手を起点に柔軟な最善策を選択する。最終的に成果を最大化するのは愛である。事業に必要な資源は、愛を起点に引き寄せられる。空海が見抜いた真理とは、成功とは外ではなく内なる心から生まれるということだ。
最も身近な人への愛こそ事業の根幹
そして愛は最も近くにいる人から始まる。家族や大切な人との関係は心を整え判断を澄ませ、経営の根となる。根を育てぬまま幹を伸ばすことはできない。愛する人を大切にする心が、事業を支え、起業家を強くする。
愛はただの感情ではなく、宇宙に届く最も強い波動である。人も機会も未来も引き寄せる。戦略より先に愛を整えよ。愛を軸とする経営は長期にわたり、必ず繁栄する。
國井正人