思考は波動となって現実を引き寄せる
私は、二コラ・テスラが語る「想像できるものはすべて実現可能である」という考えが、最も優れた洞察であると思うようになった。以下では二コラ・テスラの考えを起業家的に援用して彼の考えを述べることにする。
科学的な論拠は後に述べる(量子力学的仕組を参照)として、私は起業家として生きてきて、つくづく感じる。それは「自分が本気で思い描ける未来は、すでにどこかに存在している」という感覚である。
二コラ・テスラは「宇宙の秘密を理解したければ、エネルギー・周波数・振動という観点から考えよ」と語った。これはビジネスにもそのまま当てはまる。私たちが心の中で強く惹かれるビジョン(理念)は必ず実現できる。
それは、すでにどこかで実現している未来の自分から、いまの自分への呼びかけである。想像とは、未来をゼロから創作する行為ではなく、すでに存在している可能性に意識がアクセスした瞬間である。
だから私は、起業家にこう言いたい。あなたが本気で想像できるものは、原理的には必ず実現できる。そもそもまったく存在しないものは、人間には想像すらできない。この大胆な前提を受け入れるところから、起業家としての人生が動き出す。
願望は未来からの招待状である
強く思い描くビジョンは妄想ではなく、まだ形になっていない未来の影を先に受信している状態である。無数の可能性の中から、自分の周波数と合う未来だけがイメージとして立ち現れる。胸が高鳴る願望ほど実現の確度は高い。
願望とは欠乏ではなく、すでに成功している未来の自分から届いた招待状である。不可能な願いは届かない。届いた時点で、内面では実現に必要な要素が動き始めている。自己否定はその未来との一致を濁らせる。起業家は願望を未来の到来の兆しとして扱うべきである。
事業は努力で押し破るのではなく周波数で選び取る
経営の現場では努力だけでは乗り切れないことが多い。無理な根性論はエネルギーを消耗し、現実の流れを阻害する。大切なのは行動量ではなく、心の内側の状態=周波数を整えることである。この状態にある時、解決策が自然に見いだされ、出会いが訪れる。
想像力は未来の設計図を映し出す鏡だ。リアルなビジョンほど未来の現実と結びつきやすい。起業家が非現実的と切り捨てることは、設計図を破棄する行為に等しい。想像力は最も重要な経営資源である。
停滞は失敗ではなく未来と同期するまでの調整期間
売上停滞や資金難は能力不足ではなく、未来の周波数とまだ一致していないだけだ。ラジオのチューニングがずれると雑音しか聞こえないように、未来の信号を受け取り損ねているにすぎない。不安・焦りは更にズレを広げる。成功した自分の感覚を先取りして生きると調整は進んで行く。
未来の自分が持つ姿や豊かさを、数字が伴う前から体に宿らせる。すると偶然の一致が増え、出会いやチャンスが静かに集まり始める。現実は周波数に従って後から追いついてくるのである。
想像できる未来はすでに存在している
テスラが脳は受信機に過ぎないと言ったように、人の想像は宇宙の情報フィールドへアクセスした結果である。鮮明なビジョンほど現実化の準備が整っている証だ。未来は起業家を拒まない。私たちがその周波数に馴染むのを待っているだけである。
想像を信じよ。それは未来の設計図であり、現実を連れてくる磁石である。あなたが本気で思い描ける未来は、すでにどこかに存在している。後はその周波数に自分を合わせる勇気だけなのだ。
